フィッシングスクール グラント オヤジのつぶやき。

  

朝4時、店の前に、軽トラックが止まった。
娘と、

「まさか？」
「こんなに早く？」

と話していたら、そのまさか。

「おはよーさん」

と、茨城のオヤジが入ってきた。

おん歳76歳、いや、元気なもんだ。
と言うより、この時間に到着するには、ほとんど寝ずに走ってきたに違いない。
一生を通じた趣味を持つことって、すごいなぁ、と、改めて思った。

たまたま、弟子の成島の田舎と同じ所から来る。
成島は、田舎に行くには、いくらか構えてかかる。
しかし、このオヤジは、毎週当たり前のように、言ったり来たり。

成島の場合は、遠くに行ったから、と、土産を買ってくる。

こんな風な距離なのに、よくもまぁ、毎週のように来てくれるよなぁ。
とてもうれしい。
できるだけ楽しんでもらえるように気配りをするのだが、それでも充分、
満足のいくようにできていない自分に気づく。

それは、

いくら釣り好きが高じて釣具屋を始めたおっちゃんでも、毎週、
歳をいとわず何百キロも走るなんてこと、できるだろうか？

と考えた時、もっともっと親切にして差し上げたいと思ってしまう。
趣味のとんでもない力を感じると共に、立場や身分や年齢など、まったく
関係のない友情を持てること、とても大事な事だと思う。
たかが釣りだけど、人にとって、遊びの大事さ、又、精神的健康にとっても、
欠かすことのできないものだと、しみじみ感じる。

きっと家族には、このバカジジィ、と思われているかもしれないけど･･･
多分、どこでも、釣りキチの家族にとっては、

”このバカ息子”
”このバカ亭主”
”バカジジィ”

なんだろうなー。
最近は、

”バカ嫁”
や
”バカ娘”

も増えてるけどなぁ

しかし、皆、いたって健康！！
まぁ、それ以外のとりえは、ないんだろうけどゞ

そんな仕事に、いまだに現役で携われるおっちゃんも、ちょっとした
きっかけで感じさせてもらえ、

”あー、オレの人生、いいなぁ”

と思う。


さて、昨日の釣果だが、

成島にK、バンダナ、高橋、斉藤が、
高飛びや潮見、田中堤防等、各々、好きな場所に入ったのだが、
どうやら、本格的シーズンに突入したみたいです。

多少の時間帯はあるが、皆、好釣で、アイゴ40cmオーバーや
メジナ30cmオーバーを、全ての人が釣り上げ、手の平サイズや
足の裏サイズを合わせると、一人30枚前後。

中でも、高飛びに入った連中は、４０オーバーのアイゴで、自分が
食う食わないに関わらず、

「とにかく面白かったー」

とのこと。

そうそう、今日来た茨城のオヤジも、特大アイゴを目指して、夜っぴで走って
きたそうな。

おっちゃんも、今日は釣りに行きます！！！


それじゃあ、又明日。